カーナビタイムに「Uターン禁止表示」の神アプデ!それでも私が極力Uターンしないワケとは

タクシーコラム

※当ページはプロモーションを含みます
※どんな些細な事でも結構ですので、実際の乗り場の状況を記事下のコメント欄よりお寄せいただけますと大変助かります。確認の上記事に反映させていただきます。

どうも、「たくのり」管理人です。都内の道路をのんびり走る「組合無所属ぼっち個人タクシー」を営んでおります。本日も無事故・無違反・無クレームで平和に業務を終えられる事を願って。

さて、日々進化するナビアプリの世界ですが、先日、我々プロのドライバーにとって「待ってました!」と声を大にして叫びたくなるような、素晴らしいニュースが飛び込んできました。

それが、こちらの記事です。

Uターン事故画像

「ナビタイムジャパン『カーナビタイム』に、転回禁止規制(Uターン規制)への対応機能が5月28日より追加された。規制箇所が地図上にアイコンで表示されるほか、適切な場所でUターンを活用して走行距離を短縮する「Uターン積極利用ルート」も提供が開始される」

出典:carview! 「カーナビタイム、転回禁止規制に対応 Uターン規制箇所をアイコン表示・積極利用ルートも提供」

これ、一般のドライバーさんからすると「へえ、便利そうだね」くらいの話かもしれません。しかし、毎日都内を走り回る私共からすると、まさに「命を救う神アップデート」と言っても大袈裟ではないほど画期的な機能なのです。

今回は、なぜ都内のUターンがこれほど恐ろしいのか、そしてプロの視点から見た「事故を起こさないためのUターンの鉄則」について、本音で語ってみたいと思います。


「都内はUターン禁止の道路しかない」と感じるほどの圧倒的な規制数

タクシードライバーをやっていると、お客さんを乗せた瞬間に「あ、ごめん!やっぱり反対方向だった!」と言われることが日常茶飯事です。また、お客さんを降ろした直後、後方にあるタクシー乗り場に直帰するために、すぐにUターンしたくなる心理も非常によく分かります。

しかし、ここで焦ってはいけません。東京の、特に都心の幹線道路は、「むしろUターンできる場所を探す方が難しいのではないか?」と思うくらい、これでもかとUターン禁止の標識が立っています。

信号の手前で進行方向が反対だと告げられ、当然その交差点は車線変更禁止の黄色い線が引かれ、ようやく次の交差点にたどり着いたと思ったら、バツ印のついたUターン禁止マーク。パトカーが目を光らせる中、「どこで回ればいいんだ…」と冷や汗を流しながら進むのは、本当に精神が削られる作業です。

ですから、今回のナビタイムさんの「Uターン規制の視覚化」は、私たちにとって本当にありがたい機能なのです。これがあれば、乗車直後に「あ、この先はUターン禁止だから、一本裏を回ってから合流しよう」という計画が瞬時に立てられます。


とはいえ「禁止エリア」でなくても、Uターンは危険である

ここで、現役ドライバーとして強く訴えたいことがあります。

それは、「Uターンは、たとえ禁止標識がなくても、ドライバーの人生を暗転させるほどのリスクを孕んでいる」という冷徹な事実です。

実は、タクシーの交通事故統計を細かく見ると、Uターン(転回)に起因する事故の割合は全体の「約2.3%」程度らしく、決して件数の割合として多いわけではありません。しかし、問題はその「中身(リスクの深さ)」です。

転回中の事故は、対向車線の車はもちろん、後方からすり抜けてくるバイクを巻き込みやすく、一度発生すると骨折や死亡といった致命的な重大事故に直結しやすいという恐ろしさがあります。しかも、事故の過失割合を認定する実務上、転回車と直進車の事故は基本過失「9割(10対90)」という、我々ドライバー側に極めて重い責任がのしかかるルールになっています。

加えて、Uターンそのものではなく、Uターンが必要になった時点で頭の中で可能な場所をサーチします。そのため安全確認が疎かになりがちな強引な車線変更を行なったり、数字に含まれない間接的な事故リスクがあります。

もちろんお客さんが乗車中であればUターンはやむを得ない部分はありますが、避けなければならないのは早く乗り場に戻りたい一心で、対向車線の隙間を狙って強引に車体を回転させること。それがどれほどハイリスクな行為であるか、業界を通して真剣に理解すべきなのです。


チキンと呼ばれてもいい。私が実践する「空車時は絶対Uターンしない」の教え

そこで、私が自分自身に課している、事故を未然に防ぐための最大の鉄則。
それは、「空車の時は、どんなに遠回りになろうとも、絶対にUターンをしない」という極端なマイルールです。

お客さんを降ろした後、乗車が見込めるエリアに戻りたい時。そんな時でも、私はそれ以上のリスクの回避が見込まれない限りUターンをしません。たとえ周りに「おいおい、あいつせっかくのチャンスを逃して馬鹿だなあ」と思われようが関係ありません。

前方にタクドラの血液に飢えしチェンソーぶんぶんオジサンでもいない限り。
「フヒヒヒ ツギハ オマエノ チ ヨコセ」とか言いながら待ち構えていない限り。
普段は真面目な会社員だけどたまにタクドラの血を欲しちゃうんだろうね。仕方ないね。

まぁそんなチェンソーぶんぶんオジサンなんかどうでもよくて。
そんな訳で、私はスッとウインカーを出して左折し、住宅街の裏路地を一方通行に気をつけながら、大きく、大きく、静かにコの字型に回って元の道へと戻ります。

この「チキン大回り作戦」を徹底するようになってから、私のヒヤリハット(ヒヤッとする瞬間)は劇的に減りました。Uターンをしない。これだけで、交通事故に遭う確率を大幅にシャットアウトできていると、私は実感しています。


まとめ|便利なテクノロジーと、人間の「少しの我慢」

カーナビタイムさんの今回のアップデートは、私たちにとって素晴らしい新兵器です。Uターンできる場所が事前に分かれば、無駄な違反や迷いから解放されます。

しかし、最後のハンドルを握っているのは、いつだって私たち生身の人間です。

システムが「ここでUターンできますよ」と教えてくれたとしても、「対向車が多いから、安全のために一本裏の道に回ろう」という、最後のちょっとした我慢と冷静な判断ができるかどうか。そこが事故を起こすドライバーとの決定的な分かれ道になる気がします。

便利な道具はありがたく使いこなしつつ、私の心の中の「チキン心」も大切にしながら、今日も一日、静かに、そして安全第一で都内の道路を大回りすることにいたします。皆様も、どうかご安全に!

【タクシー乗り場を検索する】

この記事を書いている私も、この仕事を選びました。

「ありがとう」が嬉しい、自由な働き方。
もし、あなたが今の仕事に悩み、少しでもタクシードライバーという仕事に興味を持ったなら。

  • ✅ **業界No.1の求人数**だから、自分に合う優良企業が見つかる。
  • ✅ **業界のプロに『無料』で相談できる**から、未経験でも安心。
  • ✅ **無理な勧誘は一切なし。**安心して話を聞くだけでもOKです。

私も18年続けている、奥が深く面白い仕事です。失敗しない会社選びのために、まずはどんな求人があるのか覗いてみませんか?

タクシーに特化した求人サイト【ドライバーズワーク】

おすすめ記事

Uターン事故画像

: タクシーコラム

カーナビタイムに「Uターン禁止表示」の神アプデ!それでも私が極力Uターンしないワケとは

どうも、「たくのり」管理人です。都内の道路をのんびり走る「組合無所属ぼっち個人タ ...
ライドシェアがおばあちゃんを乗せて峠道を走る

: タクシーコラム

【便乗型ライドシェア】画期的だけどチャージ時間も確保してよね

どうも、「たくのり」管理人です。組合からも独立し、誰にも気を遣わずに都内を走る「 ...
ロボタクシーと有人タクシーが並走する

: タクシーコラム

【悲報】2030年に「ロボタクシーが10倍」になる未来と、開発者へのお願い

どうも、「たくのり」管理人の私です。組合にも属さず、気の向くままに都内を走る「完 ...

タクシーコラム

Posted by たくのり管理人