【基本から裏ワザまで】意外と知らないタクシーの乗り方を徹底解説

タクシーのお仕事,タクシーコラム

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タクシーは他の交通機関に比べて快適で自由度が高く、スピード感のある利用が可能な公共交通となっています。
満員電車を避けた利用や病院へのドア・ツー・ドアの通院。夜間は飲食店や最寄り駅から自宅前への安全な帰宅利用など。

他の交通手段より高額なイメージではありますが、特に都心部においては自ら自動車を所有するよりタクシーを普段使いしている方がコストが安くなるケースも多く、また複数人での利用でも運賃は変わりません。
初乗り運賃の再設定により、ちょい乗り利用時の運賃が大幅に下がった営業区域も増加中なので、数百円程度の差であれば快適で尚且つ時短となるタクシーを利用する方が安上がりと判断する利用者も多いです。

そんなタクシーですが、タクシー乗り場からの利用や流しタクシーを捕まえる等のスタンダードな乗り方に加え、電話やアプリによる配車、さらにはそれらが捕まりにくい際のテクニックや繁華街特有のルールなど、意外と多様性があります。
そんな意外と知らないタクシーの乗り方をメリットデメリット合わせてタクシードライバーが徹底解説します。

タクシー乗り場から乗る

三鷹駅南口タクシー乗り場 三鷹通り側

まず最もスタンダードと言える乗り方がこちら。
当サイトでも様々なタクシー乗り場をご案内していますが、主にタクシーセンターや土地の所有者(鉄道会社等)が設置、管理しており、タクシーを決まった場所に待機させてお客さんとマッチングさせる方法。
駅、ホテル、病院、ビル、商業施設、団地内、路上などなど、設置場所はあらゆる箇所にあります。
そのどれもが十分に機能している訳ではないので当サイトが存在しているわけですが、基本的には「ここに来れば確実に乗れる」という安定感がある乗車方法と言えます。
また、通常はタクシー列の先頭から乗る事になりますが、チケット等による会社の指定があったり、使いたい決済方法の違いがある場合は先頭以外から選んで乗車する事も可能です。

タクシー乗り場のメリット

上でも少し触れましたが、タクシー乗り場のメリットはなんと言っても確実性。
機能している乗り場であれば、仮に待機タクシーが出払ってていない場合でも、待っていれば確実に戻って来ます。
路上で停車させる流しタクシーとは違い、お年寄りや体の不自由な方、車椅子のお客さんも慌てずにゆっくりと乗車可能な安全安心な乗り方でもあります。
また、配車サービスによる迎車では無い為、お会計も運賃のみでリーズナブルな利用方法でもあります。
さらに乗り場に入ってくるのは基本的に周辺地理を熟知したドライバーですので、地理不案内等の心配もかなり少ないと言えます。
最近都心部には優良タクシー会社や優良ドライバーのみが入場可能な優良タクシー乗り場が増加しており、当たりはずれの少ない点もメリットとなります。

タクシー乗り場のデメリット

乗り場の形態にもよりますが、殆どの場合待機可能台数が限られている為、一時的に急増する需要には対応しきれずに一定時間待つことになります。
駅の乗り場の場合は利用者の多い急行列車の到着で、一気に待機タクシーが出払ってしまうといったケースもよくあります。
また、基本的に先頭から順番に乗車していくので、タクシー会社を選ぶ事が困難な点もデメリットです。

ドライバー側の考え

走り回ってお客さんを探す流しタクシーと違い、乗り場で待機するタクシーは運転によって疲れるという事はありません。人によっては流し営業で疲れた時に一時的に休憩がてら乗り場待機に切り替える人もいるくらい。
また、乗り場での営業の方が運の要素が強い流し営業に比べて売上が安定するという方もいます。
加えてこれは運転手側の良識の問題なのですが、場所によっては遠方狙いの乗り場というものがあって、一発逆転を狙ってそこに入ってきた運転手が近距離のお客さんに悪態をつくといった事案が稀にあります。終電停車駅や官庁、東京ならば銀座のタクシー乗り場などがそれに当たります。
当然これはお客さんに一切非はありませんが、そういった非常識な運転手が一部いるので嫌な思いをする事も有るかもしれませんのでご注意ください。

流しタクシーを拾う

流しタクシーを拾う

都心部、繁華街で主に行われている乗車方法で、走行している空車タクシーを手を上げて停車させて乗車するのが流しタクシーを捕まえる乗り方です。
慣れないと本当に停まってくれるのかと不安になりがちですが、しっかりと手を挙げて貰えれば空車のタクシーであればちゃんと停車します。

流しタクシーのメリット

利用者がタクシー乗り場に出向く必要が無いため、空車タクシーが頻繁に通過する路上ではスピーディーな利用が可能です。
各種配車アプリで迅速になったとは言え、配車サービスと比べるとスピード感のある利用が可能でもあります。
また、バス停でバスを待っていたが、先に空車タクシーが来たのでタクシーを利用するといった2段構えパターンも一般的で、臨機応変な利用が可能な点も大きなメリットです。

流しタクシーのデメリット

流しタクシーのデメリットはなんと言っても確実性が乏しい点です。
都心部の幹線道路等の頻繁に通過する場所では路上のタクシー乗り場のような扱いで利用可能ですが、時間帯や天候によって通過する頻度にムラがあるので、タイミングが悪いと長時間(10分〜30分)待つことにもなります。
特に鉄道トラブルで運行休止や遅延が発生している際は、路上にタクシーを捕まえる為のお客さんが殺到する事になり、そのような緊急時ではより捕まえにくい状態になってしまいます。
もっとも、そういう場合では他の方法でも捕まえにくい状態にはなりますが…。

ドライバー側の考え

タクシー乗り場での順番待ちと違い、流しタクシーは棚ぼた要素が強く、ドライバー側にとっては利用距離に関わらずかなりラッキーなお客さんとなります。
流し専門でやっている人はともかく、どこかのタクシー乗り場に向かっている最中にお客さんがいたりすると高効率な仕事になります。
たまに流しタクシーに手を上げたのに乗車拒否されたというお客さんがいらっしゃいますが、これは多くの場合は空車状態では無かったか、或いは運転手側が安全確認等のために他を注視していた場合などで、乗車拒否の意図は無い場合が殆どです。
流しでのお客さんは効率から言えばどんな距離でも大歓迎なので、基本的に意図した乗車拒否というのはありません。
夜間は特に、なるべく手をはっきりと上げて、尚かつタクシーが止まるまでは下ろさないようにして欲しいです。運転手が確実に視認出来ているとは限りません。

電話で配車サービスを受ける

電話配車

タクシー会社やタクシー無線グループの専用電話受付に電話をして、オペレーターとのやり取りののちに指定場所にタクシーを呼ぶ乗車方法です。
アプリ配車と比べると古典的な配車サービスですが、今でも利用者は多く、過去の配車データを元に少ないやり取りで迅速な配車を行っている所も多いです。

電話配車のメリット

昔からある配車サービスなので、大きな会社やグループはもちろん、小さなタクシー会社まで対応している所が多く、地元密着型の会社も選べる点があります。
基本的にはオペレーターとの通話なので、車椅子、荷物の積み込みや到着後のインターホン連絡のお願いなど、細かい指示も可能です。

電話配車のデメリット

周辺に空車がいない場合には配車不能な事があり、特に雨天時の午前中などは何度電話を掛けても繋がらず、繋がったところで配車不能と言われてしまう事も多々あります。
運転手と直接やり取りする訳では無く、オペレーターを介すので、多少の位置のズレや到着予定時間の前後もあります。

ドライバー側の考え

ドライバー側にとってはいわゆる無線配車と言われるもので、迎車料金が運賃に加えられます。
(特別区武三交通圏では概ね300円〜400円ですが営業区域や会社によって金額やシステムが違います)
最近は無線を取るとナビ画面に迎車先が表示される事が多いですが、昔ながらのシステムだと、無線通信を利用して迎車先をオペレーターから聞くと言った流れになります。
迎車料金が加算されますし、利用者も高単価傾向にあるのでドライバーにとっては嬉しい仕事なのかと思われますが、迎車先で尋常じゃない時間待機させられたり、遠方配車となり向かっている最中に路上にいる多数のお客さんをスルーしなければならない場合があるなど、ケースバイケースとも言えます。

アプリで配車サービスを受ける

アプリ配車

電話配車と似ていますが、こちらはスマートフォンに専用アプリをインストールして利用する配車方法です。
アプリで周辺を走行する配車可能なタクシーが表示されるので、視覚的に動向を確認できたり、オペレーターを介さない配車が中心なので余計な手間と時間がかからないのも特徴です。
特に大手は電話での無線配車よりもアプリを利用した配車の方に力を入れる傾向になっており、今後の利用拡大が望まれる分野でもあります。

アプリ配車のメリット

アプリ配車は電話よりもスピーディーに呼ぶ事が可能で、配車場所もマップを拡大して細かい路上の微調整もできます。
到着予定時刻も呼ぶ前から確認でき、クレジットカードを登録すると、車内での金銭やりとりの必要がないオンライン決済も可能です。
アプリによってはクーポンも配布されていて、お得に利用する事もできます。
また、複数のアプリを予めインストールしておくと

アプリ配車のデメリット

電話配車と重なりますが、悪天候時や午前中の通勤ラッシュ時は配車までに時間がかかる場合があります。
多数社参加型の配車アプリでは、様々なタクシー会社や個人タクシーが参加している関係で、配車可能台数が多い反面馴染みのないタクシーが配車される事も多いです。
(特定の会社を指定する事も可能)

ドライバー側の考え

アプリ配車はその手軽さ故に、配車キャンセル率が高い傾向にあります。
ドライバー側にとっては配車キャンセルはかなり痛手で、中にはタクシー乗り場の先頭から抜け出して向かった挙げ句にキャンセルされるといった人もいます。
止む終えないキャンセルは当然OKなのですが、複数配車して一番早く来たのに乗車して残りはキャンセルといった使い方は大迷惑となります。

それらに注意して頂ければ、電話よりも安定的に配車が可能で、クーポン等によりリーズナブルに乗車も可能なので、予めインストールしておく事をオススメします。

Android及びiPhoneへのインストールはこちら。


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上級テクニック編

上記の一般的な乗り方とは違いますが、タクシーを賢く利用する上級テクニックをご紹介します。

予約交渉をする

現在都心部のタクシー会社は予約を承っていない所がかなり多いです。
というのも、多くの場合割に合わない仕事なので運転手がやりたがらず、配車が不可能となる事が多い為です。
元々予約を受けていた会社も、基本的には昔からのお得意さんで全て埋まってしまっている状態。
割に合わない理由は、お客さんによってどこへ行くか予想できないタクシーという仕事の特性のせいです。仕事で遠方へ行ってしまって予約をすっぽかす事が無いように、予約仕事の為に少なくとも1時間程度はお客さんを乗せずに待機させる事になります。
時間がイコールで収入となるので、その待機時間の穴を埋めても尚オイシイ予約仕事ならば別ですが、多くの場合そうではないので、わざわざ損をするような予約仕事を受けたがらない運転手が多いというのが実情です。

しかし乗車したタクシー車内で運転手と交渉する事は可能です。
「1時間後にここに行きたいんだけど、運転手さんまた来てくれませんか?」
実際仕事していてもお客さんからこのように交渉を受けることがあります。
私の場合はお昼ご飯食べた後に丁度良い頃合いだなといったタイミングならばそのまま受ける事も多いです。
ちゃんと行き先まで提示して、運転手にメリットがあればそのまま成立しますし、なければ適当な理由をつけて断られる事になるでしょう。
会社を通すとあっさり断られる予約も、運転手と直接やりとりすると意外と成立するケースもあるという事です。

着発で乗る

タクシー乗り場が無くても、タクシーが良くやって来る場所というのはあります。
東京駅の日本橋口なんかが典型ですが、タクシー乗り場は無くとも目的地として良く指定されるため、実車タクシーが会計を終わらせて空車タクシーに変化するタイミングで乗車申し込みを行って乗ると言ったテクニックです。
雨天でタクシーが捕まらない時は、決してタクシーの台数が少ないわけでは無く、需要が高まっていて空車タクシーが少ないだけです。その空車タクシーが出現するのは目的地に到着した瞬間の支払い中のタクシーという事になります。
タクシー乗り場の無い駅や病院でも、実車タクシーが次々入ってくる事は意外とあって、その瞬間を狙って乗り込むのも、賢い利用方法と言えます。もちろん運転手にとっても時間ロスがゼロなので有り難いお仕事の連鎖になりますね。

営業所から出庫するタクシーに乗る

中規模以上のタクシー会社の営業所は、ある決まった時間に一斉に空車タクシーが出てきます。
会社のシフトにもよりますが、朝の8時前後が最も多く出てくる時間帯です。その時間は同時にタクシーも捕まりにくい時間帯ですので、もしタクシー会社が近くにあるのなら、営業所から出てくるタクシーを狙ってみるのもおすすめのテクニックです。

ガススタンドから出るタクシーを捕まえる

こちらは営業所ではなく、タクシーの主な燃料であるガスを補充する為のガススタンド前で狙う方法。
スタンドの営業時間であればかなり頻繁にタクシーが出入りするので、ここで燃料を補充し終わったタクシーを狙って乗車申し込みを行うのは賢い方法と言えます。
帰庫時間が迫っている等の理由が無ければ、運転手側も効率の良い仕事として歓迎すると思います。

まとめ

以上がタクシーの乗り方です。
乗り場や流しといったスタンダードなもの以外にも、様々な方法があったと思います。
最近はアプリ配車に力を入れている会社が多く、乗り方のバリエーションも多様化しています。
あらゆる方法を駆使して、便利に利用できるように工夫するのがタクシーを最も賢く使う方法だと思います。

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