自殺するつもりでタクシーに乗った女性の漫画をタクシードライバーが読んだ
ツイッターで話題になっていたこちらのタクシー絡みの漫画。
タクシー絡みというか、まぁファンタジーではあるのですが。
タクシードライバーである私も色々と感じるものがありました。
馬タクシー pic.twitter.com/6Syj6AMNbN
— 時田 (@tokitadesu) November 29, 2019
自殺するつもりで流しタクシーを捕まえようとしていた女性、なんと来たのは喋る馬の馬タクシー。
運賃は100キロ走ってニンジン一本という破格の生体タクシーで、真冬の青木ヶ原樹海まで。
そのまま凍死しようと目を瞑るのだが、気が付いたら先ほどの馬タクシーが生活していると思われる馬小屋に…。
というお話。
続きは上のリンクをご覧ください。
運賃は100キロ走ってニンジン一本という破格の生体タクシーで、真冬の青木ヶ原樹海まで。
そのまま凍死しようと目を瞑るのだが、気が付いたら先ほどの馬タクシーが生活していると思われる馬小屋に…。
というお話。
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※以下若干ネタバレ含む
私が感じた一番の注目ポイントは"人よりも暖かいと感じた馬の背中"という描写。
死にたいほどに疲れ果てた人にとって、本当に必要な暖かさとは暖房でもお風呂でも無く生き物の暖かさ(体温と優しさ)なのだなと。
無論この生き物とは人間も含むのですが、対人関係による疲弊を癒せるのはひょっとしたら他の生き物なのかもしれません。
真冬にタクシーの営業をやっていると、夜中に「こんな所で!?」と思うような場所で手を上げるお客さんがいます。
乗車されると「助かったー!」と。
その一言で、寒い日の路上で中々タクシーがやってこない骨に染み入る辛さが鋭く伝わってきます。
話を聞くと、残業が終わったら終電も終わってたとか、恋人と別れてきたとか、みんながみんなではありませんが相応の事情があったりします。
私にできるのはしっかりと話を聞いて共感の相槌を打つくらいなものですが、そういうお客さんにとって、馬タクシーのような優しさを発揮できるドライバーでありたいなと思った漫画でした。
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