常磐道あおり運転の宮崎容疑者の不可解なタクシー利用について

タクシーコラム

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常磐道であおり運転した挙げ句に20代男性の運転する車を強制停車させ、暴行をしてさらにそのまま逃走するという宮崎容疑者の事件が報道されました。

あおり運転

あおり運転の厳罰化にまで議論が及んでいる事件ですが、この宮崎容疑者の驚くべき様々な奇行に関しても報道されています。

中でもタクシー業界に身を置くものとして戦慄が走ったのはこの事件。

あおり運転 逮捕の男 去年はタクシー運転手監禁の疑いで逮捕

内容を要約すると宮崎容疑者がタクシーに乗り込み、半日にわたり利用し運転手を拘束したもの。
外部との連絡手段である車載電話を奪ったり、トイレにも行かせてもらえなかったり等、車内での監禁が事件性の部分。

その間、ホテルに寄っては2時間揉め、百貨店や車のディーラーなどを次々に回る。
その後、環状線の阪神高速道路をゆっくり走るよう指示があり、通過する他車のナンバーを控えては警察に「幅寄せされた」などと通報するという。

はい、いわゆるヤバい奴です。
タクシーの仕事をしていると、たまにヤバい奴に遭遇する事はあるんですが、その中でもかなり危険な部類ですね。
何か目的がハッキリしているのであればまだ理解できるのですが、意味不明な奇行を繰り返す人物は本当に何をするか分からないので、この時の運転手さんの恐怖たるや想像を絶するものがあります。

タクシードライバーならば車内でお客さんに怒鳴られる等の経験は誰しもにあって、新人の頃に多いのは事実です。道順不案内や経験不足による迂回走行等によるクレーム絡みですね。
事前の地理勉強で把握できる部分には限界があるので、これはある意味仕方がない所です。同時にお客さんが怒る気持ちも分かります。

しかしそれ以外の理不尽に怒鳴りつけるお客さんや、酔っている訳でもないのに会話が成り立たないお客さん等、もはやお客さんとも呼びたく無いような人と車内という密室でやり取りしなければならない時はものすごい神経をすり減らします。これは新人、ベテラン関係なく経験します。

接客業をしている以上、避けて通れない事案かもしれませんが、タクシーの場合はその人に背中を向けていて、尚且逃げ場がないという非常にストレスの溜まりやすい環境にいます。

ヤバい奴に遭遇するケースは極々稀ではありますが、そういった人が少ない地域で仕事をするというのも一つの自己防衛だと思っています。
例えば、歌舞伎町等の繁華街はお客さんも多く、遠方へ行くケースも多々ある一方で、酔客もさる事ながら、しらふでも厄介な事案に発展する確率が高めです。
お金は稼げるけども、トラブルの発生する可能性も高いので、避けて営業するドライバーさんも多いです。
私もその一人ですが(笑。

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