なぜタクシーはベテランより新人の方が稼ぐのか解説します
基本歩合制であるタクシードライバーは、個人の腕で収入が大きく変化する職業です。
地方の駅で営業を行う駅出しスタイルだと少し話は違ってきますが、東京、大阪等の流し営業も成立するエリアの場合はやり方次第で収入が大きく変わってきます。
業界内部をご存知ない方は、稼ぐタクシードライバーっていうのは道もお客さんのいる場所も熟知したベテランドライバーだけだと思っている方が多いのですが、実態は全く違います。
各営業所の売上げ上位陣はごく一部のベテランを除いて、ほぼ新人〜中堅で埋め尽くされます。
何故そのような事が起こるのか、解説していきたいと思います。
そもそもベテランの絶対数は少ない
タクシードライバーの平均勤続年数は全国平均で8.8年。東京都内で限定すると7.9年と短いです。
これは新たにタクシー業界に入る新人ドライバーさんの多くが40代〜60代と年齢が高く、勤続年数の平均を押し上げる前に定年や退社が訪れるというのが主な理由。
私は20代前半でタクシードライバーになりましたが、かなり珍しかったと思います。
人手不足の今でこそ各社新卒の採用に力を入れていて、若い男女のドライバーさんをたまに見るようになりましたが、それでも転職組の定番の就職先である事には変わりありません。
ベテランドライバーが営業収入の上位に食い込むには数の部分でも不利だという事ですね。
新人のやる気には勝てない
ベテランの数が少ないとは言え、培ったノウハウや経験があれば売上げ上位陣に残る割合が多いのではと何となく思いませんか?
実際10年以上業界にいるベテランドライバーの中には、培った経験やお客さんとの個別の契約によって遠方利用の予約を取得して安定的に稼いでいる人もいます。
しかし多くのベテランドライバーは経験年数が3〜6年程度の中堅ドライバーにはおろか、入って間もない経験数ヶ月の新人ドライバーにも売上で抜かされていってしまいます。
その理由の一つが、仕事に対するモチベーションです。
ベテランドライバーは新人ドライバーと比べて、どうしても日々のマンネリ化を感じてしまうもので、休憩が増えたり、たまたま連れてこられた付近の駅にお客さんがいると分かっていても、普段やりなれた地域での仕事に限定して戻ってしまったりします。
要はタクシードライバーの収入を左右するのは経験やノウハウではなく、やる気による部分が大きいというわけです。
新人タクシードライバーは怖いもの知らず
ベテランドライバーはその豊富な経験を活かした営業ができる反面、ネガティブな記憶の蓄積もあります。
例えばとある地域で高圧的で嫌なお客さんを乗せてしまった経験があると、なんとなくそこを避けて営業を行うようになってしまったり、経験年数が増えると道を知らない事が恥ずかしくなってしまい、自分の得意な地域に閉じこもってしまいがちです。
一方で新人ドライバーは怖いもの知らずです。殆どのエリアで道を知らないので、お客さんに聞いたり地図やナビを駆使したりとどこでも営業ができます。
また、次々に道を覚えたり、お客さんから「頑張ってね」という言葉と共にチップを頂く事も多いので、モチベーションが自然と維持されて早く仕事をしたくてたまらなくなります。
この差が売上にもろに反映されるというわけです。
売上がいまいちのベテランにもワケがある
確かに売上のトップランカーにベテランが食い込むケースは多くはありません。
しかしそれはそれで考えがあるのです。
例えば加齢により事故のリスクが増加したと自覚できるドライバーは安全のために休憩時間を増やします。
これでは確かに売上の部分では低下しますが、自分の健康と運転免許証があっての仕事なので賢明な判断だと言えます。
業界に長くいるという事はそれだけ事故違反が少なく安全運転を実現できているという事です。
子供が独立して奥さんもパートで働いていたりすると無理せずマイペースで仕事をします。
そうなると比較的若いやる気に満ちた新人ドライバーに売上の部分で抜かされてしまうのは、ある種必然とも言えることだと思います。
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