謎多き法人タクシードライバーの1日を公表

タクシーのお仕事

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謎多き法人タクシードライバーの1日を公表

【たくのり君】

【とにかく怒る安村君】

今回はタクシードライバーの1日の流れを解説します!
タクシー運転手さんは街でよく見かけるけど、意外とその1日に関しては知らないもんな。
もちろん会社によって微妙に違いはあるのですが、法人タクシーには大きく分けて隔勤と日勤があります。今回はその隔勤と日勤に分けて解説しますね!
ん?タクシーは法人タクシー以外もあるの?
ああ、個人タクシーと法人タクシーでは1日の流れが全く違うので個人タクシーの場合はまた別のページでご説明しますね。変な所に気づいてややこしくしないで下さい安村さん。今回は法人タクシーなんですから。しっかりしてください!
こいつ燃やしてしまいてぇ!

隔勤の場合

タクシードライバーの多くは隔勤という勤務形態で仕事をしており、これは1回の出勤で2日分働くという看護師さんやお巡りさんの宿直に近い勤務形態です。
法人では1台のタクシー車両を2人で使う事が多い為、この隔勤同士でペアを組んで交代で回していきます。
また拘束時間は最長で21時間となるので、その中で休憩や仮眠を上手にとる必要があります。
一方でその翌日は明け番となり、休日のような使い方が出来るのがメリットです。

隔勤は大体朝の8時頃に会社を出庫して、翌日の朝4時頃に戻ってくる時間帯が多いです。朝の出勤需要と夜の終電後の需要の両方をカバーできる稼ぎやすい勤務形態ですね。
なるほど、稼ぎやすいというのが一般的な勤務形態である理由か。
また明け番とは別に公休日もちゃんとあるので、11出番の会社ですと月の休みが19日にもなるのが魅力ですね。
会社によっては13出番が可能ですがその場合でも17日も休めます。
まじかよ!月に半分以上休めるのか!稼ぐなら13出番の会社で、休みが多い方が良い場合は11出番の会社がいいって事か。
ボクの勤めていた会社では基本12出番で、年に6回13出番が可能な月がありました。お金が必要な人は13出番にして、休みたい人は12出番にして休みを増やしていましたね。
選べるってのはいいな。

出勤時の流れ

8時出庫の場合は朝の7時半頃までに出社します。
私服で出社した場合は更衣室で制服に着替え、担当車両のライトの点灯具合やタイヤのパンク等の異常が無いか日常点検を行います。
その後運行管理者の元で出庫前点呼を受けます。
この際にアルコールチェッカーで酒気を帯びていないかの呼気検査を行い、異常が無ければ出庫となります。
洗車や燃料の給油は基本的に前日の担当が行いますので、朝はそのまま出庫する事が出来ます。
営業所にガススタンドが併設されている場合は出庫前に補充してから出る事が多いです。

万が一アルコールチェックで異常が出た場合は最悪出勤不能となりその日は仕事が出来なくなります。前日は深酒しないよう気を付けなければなりませんね。
日常点検っていうのも運転手がやるんだな。
タクシー会社には当然車両の整備を担う整備士が常駐しているんですが、運転者にも日常点検という最低限の点検が道路運送車両法という法律によって義務付けられています。整備士さんが定期的な点検(三ヶ月ごと)で良好に保ってくれてはいますが、パンクしていたりライトが片方切れていたりっていうのは毎日点検しないと分かりませんからね。

午前の流れ

東京などの都市部でやる場合はタクシー乗り場に着けて営業を行うスタイルと、お客さんがいる道路を走行する流し営業スタイルがあります。また、遠方への無線が取得しやすいエリアや企業の近くで待つ無線待機スタイルもありますが、午前中はあまり一般的ではありません。
タクシー乗り場は確実ではありますが単価が低い傾向があり、流し営業の場合はある程度の経験とセンスが必要なものの乗り場の付け待ちよりも稼げる事が多いです。
またアプリや電話による無線配車は住宅街から出ることが多いので、住宅街が近く、尚且つ付け待ちや流し営業が可能なエリアを狙う事が多いです。

流し営業は都市部の中心地で、付け待ちはローカルでっていうのが一般的ですね。また、タクシー会社は都心部よりもローカルにある事が多いので、地元の駅でひとまず営業をして、中心部まで連れていかれたらそこから流し営業に切り替えるという人も多いです。
そうやって効率よく切り替えるのが稼ぐコツってわけね。
午前中はベッドタウンから都心部の会社に出勤する人や病院に通院する人が主なターゲットになりますので、勝手に都心部に連れていかれることが多いんです。都心部では営業職の方による移動需要によって結構忙しいですよ。
なるほど。午前中は稼ぎ時って訳ね。

午後の流れ

正午から14時頃まではある程度動きますが、14時から夕方までは少し暇になります。
この14時以降の暇な時間帯はタクシードライバーも休憩を取る人が多いです。
ただ日中が暑くなる夏場は14時過ぎてもお客さんが多いので、時期によっては休憩をさらに後ろにずらす運転手さんも多いです。

休憩は安全運転の為にも夜の時間帯に備える意味でも重要ですので、お客さんがまだいたとしても決まった時間帯に取る事をお勧めしたいですね。
お客さんがいるのに休憩を取らなきゃならないってのは苦渋の決断だな。
確かに休憩を取った後に何故か急激に暇になる事もあるので判断は難しい所ですね。後は自分の体調と相談です。ボクはお腹が空いたらすぐ美味しそうなラーメン屋さんに突撃しちゃってます。
そういう自由があるのが良い所だな。

夕方~夜の流れ

お買い物需要と帰宅需要が高まるのが夕方です。
17時頃からまた街は動き始めるのでタクシードライバーも動き出します。都心部では帰宅や飲食店への移動による需要で流し営業が盛んになり、ローカルでは駅から自宅まで帰るお客さんの利用が主となります。
また、営業所にガススタンドが無い場合は街のガススタンドが閉まる前に燃料補給をする必要があります。

人数によっては電車移動よりも安上がりだったりするので、都心部では会社付近から繁華街まで複数人で乗車するっていう需要も多いですね。
仕事終わりの飲み!最高!
タクシードライバーはまだ我慢ですよ~。ここからが勝負でもありますから。

夜~帰庫の流れ

夕方の需要が終わり少しだけ落ち着く時間帯を見計らって休憩を取る運転手さんも多いです。
夕飯を食べると眠気が出るので日中は仮眠をせずにこの時間帯に寝る人もいます。
東京では夜の22時を過ぎると深夜早朝割り増しでタクシー運賃が2割増しとなります。
またお酒を飲んだお客さんが繁華街からベッドタウンまで帰る需要がある為、単価が高くなります。
仮にここまで芳しくない売り上げだったとしても一発逆転のある時間帯ですので、眠気の無いよう備えておきたい所です。
出庫時に帰庫時間を確認するのですが、その時間をオーバーすると帰庫オーバーとなりますので、時間内に営業所に戻らなければなりません。
遠距離のお客さんがついてたまたま帰庫オーバーする程度ならば会社もうるさくは無いはずですが、常習となると始末書を書く事になりかねません。あまり酷いと監査が入り会社ごと処分されてしまいます。

業界用語で万収と言われる1万越えの遠距離仕事が出やすいのも22時以降なので、高速道路走行では決して眠くならないようにしておかなければなりません。
遠距離仕事だったから居眠り事故を起こしました!なんて洒落になんないよな。
帰庫オーバーに関しても気を付けなければなりません。月間の拘束時間が超過する乗務員がいると監査対象になりうるので、会社は厳正に対処する事になります。安村さんは先に始末書書いておいた方が良いかも知れませんね?
なんで帰庫オーバーする前提なんだよ!

帰庫後の作業

帰庫後は時間が足りなければ先に帰庫点呼を。時間があれば洗車をしてから点呼を受ける事になると思います。点呼の際はまたアルコールチェックをする必要があります。
帰庫点呼後は洗車と入金作業があります。
お客さんから預かったお金は会社のものなので計算して入金しなければなりません。これを入金作業と言います。多くが入金機という機械を使って行います。
洗車は基本的に営業所内で自分で行いますが、外部の洗車機や洗車屋さんに頼む人もいます。

クレジットカード、電子マネー、チケット、福祉券、等の現金以外の決済も多いので、それらを引いた額を入金します。
営業で稼いだお金は一旦預かったお金という訳だな。
洗車は要は綺麗にして相番に引き継げるようにすればいいので色んなやり方をしている人がいます。タクシードライバーなのに洗車屋として同僚の車を洗って謝礼を貰って稼いでいる人もいるのでそういった人にお願いするとか。まぁこれはかなりグレーなので完全に禁止している営業所もあります。散々仕事して帰ってきた後に洗車をするのが億劫になるのも分かりますけどね。寒い時期とか特にね。
午前4時っていったら一番寒い時間帯だもんな…。
洗車の際にお湯が使える営業所かどうかは入社前にチェックしておいた方が良いかも知れませんね。真冬に水で洗車するとボディに触れた水がすぐに凍りつきますからね。
洗車時にお湯が使えるかどうか、地味だけど重要なポイントだな。

勤務後は明け日

洗車も入金作業も終われば仕事は終わりです。4時帰庫ならば5時頃に退社することになります。
これも人それぞれですが、家に帰ったらまず少しだけ寝る人が多いです。隔勤シフトのある会社には仮眠室が設置されている筈ですので、そこで寝てから家に帰ると言う人もいます。
翌日が出番の場合は翌朝の出勤になり、公休日の場合は翌々日の朝に出勤となります。

翌日が公休日の場合は連休みたいになるんだな。
この明けの日の解放感は味わった人しか分からないかも知れませんね。ここに有休で次の出番を休みにすると、明→公休→有休→明っていう連休が出来上がるんですよ。
しかも休んでも誰にも迷惑をかけないから有休を自由に使えるんでしょ?これはかなり有り難いな!
さて、ここまでは隔勤のお話。次からは日勤のご説明をしますね。

昼日勤の場合

タクシーは隔勤が一般的ではありますが、最近は女性ドライバーの増加や、人手不足で車両が余る傾向にある為、日勤を選択できる所も多いです。
日勤は朝から夕方まで勤務を行う昼日勤と、夜から翌朝まで勤務を行う夜日勤とあります。
仕事の流れは隔勤と同じですが、早く終わる為に翌日もまた出勤となります。また、一般的な会社と同じく土日が休みな所が多いです。

昼日勤のメリットは何といっても体調が整えやすい事。朝起きて夕方まで仕事して夜は寝るという通常リズムなので、変な時間に眠くなるといった事も少ないですね。
昼日勤だと酔客もいないだろうから女性向きでもあるんだな。
単価の高い夜が絡まないので売り上げに関しては低くなる傾向にあるんですが、需要は安定しているので大コケするといった事も少ない安定志向な勤務形態です。
なるほど。売り上げよりも安全&安定志向の人に向いている訳か。

夜日勤の場合

日勤は日勤でも夕方から深夜~早朝に戻ってくる夜日勤が可能な会社もあります。
単価の高い時間帯だけ仕事が可能なので売り上げは高くなる傾向にある反面、毎日夜中に仕事をするので完全に昼夜が逆転してしまい、体調管理が大変になります。

夜日勤は毎日夜間に仕事をするので家に帰ったら夜に備えて寝なければなりません。そうなるとお店が開いている時間帯に起きていなかったりするので買い物に困る事がありますね。
効率よく稼げる反面、私生活で苦労する部分が大きいって訳か。
稼げる分精神衛生上よろしいって言う夜日勤の知り合いもいるので、そこは相性の問題でもありますね。

タクシードライバーの1日まとめ

休みが多い隔勤か、体調管理がしやすい昼日勤か、効率よく稼げる夜日勤か、一日の流れである程度イメージが沸いたよ。
公園の脇で寝ているタクシードライバーさんがいるけど、あれは決してさぼっている訳では無くて夜の安全運転の為に備えているって事も分かってもらえたんじゃないでしょうか。
隔勤の場合は休憩や仮眠のタイミングも大切なんだな。
最初にこれって決めつけないで、私生活の環境の変化や実際に働いてみて思っていたのと違ったって場合に他の勤務形態に変更できるように多様なシフトのある会社を選ぶのをお勧めします。隔勤だけしかやっていない会社や営業所もありますから。
そういう良い会社ってのはどうやって探せばいいんだよ!一個一個電話で聞くしかねーのか?
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優良タクシー会社だけ!?それなら安心だな。
安村さんも最大級に短気ですけどね。
ほう?夜に備えてねんねさせてやろうか?



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